【ゴルフ】100を切るまでの道のり

残酷なようだが、ゴルフで100はそう簡単に切れない。

あらゆる本や雑誌、テレビなどの「メディアでのうそぶき」、ご友人や諸先輩の「ありがたいアドバイス」で「100を切るのは難しくないよ。」とあたかも希望を与えるような言葉は良くない、と筆者は考えている。

あれはウソだ。

ゴルフで100を切るのは本当に難しい。

勿論、簡単なコースであれば可能性は格段にあがるがレギュラーティーで6,200~6,500ヤードだとハードルはかなり高い。

因みに「100を切る」とは「ボールを1インチ動かしてよい」などのローカルルールは当然禁止、「OKパット」も禁止でのうえである。

筆者が尊敬してやまないゴルフクラブ大樹のKティーチャーはいつもこう言っていた。

「ゴルフには四大原則ってのがあります。1)一つの球を打つ 2)連続したストロークで打つ  3)あるがままに打つ  4)ホールアウトする」と。

ゴルフコースのパーはだいたい72である。仮に98でまわったとしよう。PARに対してたった+26である。

平均すると1ホール当たり、ダブルボギーも打てない。

プロゴルファーでさえ、ツアー選での成績はアンダーPARでおおよそ65~70である。仮に68だったとしても先ほどの98と比べて30打しか違わない。ゴルフコースは18ホールだから1ホール当たり、あのプロゴルファーとたった2打の差も無いのだ。(言い換えれば、たった2打の差を埋める事がアマチュアとプロの超えられない壁とも言える。)

因みに、筆者は”安定して”100を切れるようになるまで(真剣にゴルフを始めてから)約10年もかかってしまった。(;・∀・) 下手の横好きなんです。

 

★なぜ100を切りたいと思ったのか

一言で言えば「仕事で使うため」である。正確に言えば「仕事で目立つため」だろうか。

目立つって何??100を切れないようではコンペで全く上位に食い込めないのだ。筆者は産業材のメーカーに勤める身なのだが、古い業界なのでゴルフが必要となるシーンがある。だが昔と状況が少し違う。

年配の方々はいわゆる「会社の経費で」どんどかゴルフに行っていたのだろうが、今は時代が違う。経費削減の折り、”たまにしかないお客様のコンペ”に参加するだけなのだ。

個別にゴルフに行く機会など、基本的には少ない。しかし、お客様はいわゆる中小企業のオーナーや重役が多いため、必然的にゴルフをする機会も多く、腕が立つ人が大半なので”たまに参加するへたくそ”はとにかく上位に食い込めず、つまらないのだ。「お客様の接待コンペなのでそれでいいのでは。」と突っ込みが入りそうだが、これも昔と状況が違う。

筆者はそれではダメだと考えている。

よほど思いっきりうまくない限り、ゴルフで上位に食い込むことは良い。(いや、それでも良いかもしれない。)なぜなら「目立つ」からだ。

あのテのゴルフコンペで目立つにはプレー中の会話で相手によほど気に入られるコミュニケーションを取るか、何かをして目立つしかない。

と、なると最終的には順位発表で目立つ何かを得なければいけない。年配の方々は今でも「お客様のコンペで目立つのは最悪」と言われるケースもあるが、自社が主催するお客様へのコンペならいざ知らず(※これはNG、三味線をひくべき)お客様主催のコンペで目立つことは決して悪くないと思う。最大の宣伝効果だ。コンペに参加する意義はそこにあるからだ。

「目立つ」が目標だったのでそうなるには「上位に食い込むしかない」。上位に食い込むには「必要最低限のスコアを出さなければならない。」

それが100切りだ。

通常、コンペでは「申請式ハンディキャップ」によるあらかじめのハンディキャップ設定、「ダブルペリア」や「新ぺリア」と言った特殊ルールやローカルルールが適用されるため、80台を出す人がいたとしても、とりあえず「100を切れれば」チャンスが巡ってくるのだ。

 

★100を切るとこんなに違う

まず単純に「嬉しい」、これだ。

他のネット記事にも記載されているが100を切れるゴルファーはそもそも割合が低く、全体の3割程度と言われている。※出典 

つまり、それだけである意味「目立つ」ことができる。次に「コンペなどで上位に食い込める、良い景品が手に入りやすくなる」。

営業職などでゴルフコンペに参加している人にとってはあるあるだろう。優勝なんてしちゃった日にはもうウハウハだ。これはお客様のコンペに限った話ではなく、当然、社内や身内のコンペでも同じだ。

そしてこれが大きいのだが「ゴルフが本当に楽しくなる」。そして「次は90が切りたくなり、もっと練習するようになる」。ここから更にのめりこめる可能性が高いのだ。

 

★安定して100を切るまでに費やした期間とコスト

自戒をもって記録しておこうと思う。

期間:約10年 (;・∀・)

コスト:クラブはやり始めで1回、真剣に再スタートした時にフルセットで買いなおしたので合計2回。クラブや道具に費やした金額は恐らくトータルで40~50万円。つぎにスクールへの支払い。筆者はこの10年間の間に一度転勤しているのだが、転勤後に通ったスクールでは約1万円/月のコストで約6年間通い続けた(10,000円×12×6=720,000円)。次に、コースでのプレー代が年間約50,000~100,000円として10年間なので平均して約750,000円、その他転勤前に独学での練習台(若干、スクールに通っていた期間もあるが不規則)が4年間で約5千円/月のコストとすると、240,000円。10年間全部で少なく見積もっても2,210,000円がかかっている計算である。これは少なく見積もって、である。

もちろん、ここでの期間やコストはセンスの無い筆者だからかかった日数や費用であることを追記しておく。

 

★100を切るのに必要なこと

身も蓋も無い言い方だが「時間とお金をかけた分だけ」である。

本当に身も蓋も無いな。

あと、これが重要なので記録しておく。「コースに行かないと100は安定してきれない。練習場だけでは絶対に切れるようにならない。

よくアベレージで80台を出す、などと言われる達人がおられるが「コースに行っている回数が違う」。年間で50回はザラだ。筆者の取引先だったある社長は「いやー、今年はギリギリ100回はやらなかったね。はあと」みたいなレベルである。当然、その人にとっては練習しなくとも80台を出すのが普通だ。回数が違うのだ。皆さんの身近でシングルゴルファーや80台、90代前半以下を恒常的に出せるゴルファーは総じて年間のプレー回数は多いはずだ。

断言できる。

逆に言うと回数を多く言っているゴルファーが回数のいっていないゴルファーに対して対等に比較する事はむしろマナー違反だと筆者は考えている。

皆さんの会社でいないだろうか、そのテの変な上司が。「おまえ、本当に下手だよな」と言っておきながら自分は会社の仕事(つまり経費)で何回も行っているのでスコアを出せる。

それはただ単に回数に依存した腕である。そのテの人に限って回数が少なくなると途端に腕も低下している(練習しないからそうなる)。

ある取引先のシングルゴルファーが言っていた。

「1回/月 程度のラウンドでは100なんて切れない。」

「最低でも2回/月はラウンドしないと切れない。」

と断言していた。

知っている人は知っている。今だからこそ、その意味がわかる。

本当にそのくらい、100を切るのは難しいのだ。

バンカーショットはバンカーのある練習場で十分練習できる。絶対にやっておくべきだ。
つま先あがりのショットなんて練習場だとムリ!!本番でしか身につかない。

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