【就職偏差値】それでも製造業、メーカーを選ぶべきだ

筆者は製造業に従事している普通のリーマンである。
かれこれ約18年間従事している。

これからの記事は主に、

「これから就職を考えている人」
「これから転職を考えている人」

を対象に記録する。
また、次のような働き方を希望する人向けに書き綴る。

「給料はそれほど高くなくても良いがホワイト企業が良い」
「土日祝日は休みがいい」
「地味でもOK」

1.実は勝ち組 製造業&メーカー

昨今GAFA※と言う言葉よろしく、世の中を動かしている大きな影響力を持つ企業はすべからく日本企業ではなく、外資系が主体と思っておられる方もいるだろう。
また、同時に昨今”流行りの”大企業での不祥事、それも全て製造業の大手企業、(東芝=不正会計、日産=検査不祥事、神戸製鋼=検査不祥事、KYB=検査不祥事 等)
から「日本のモノづくり終わっている」と、ニュースの話題をそのままに受け止めている人もいると思う。
※G:Google A:Apple F:FaceBook A:Amazon

断言してよい。
日本の製造業は世界最強の一角である。

体感的だが、世界的に秀でた製造業を有する国は日本、ドイツ、スイス、そしてアメリカぐらいである。
世界中のあらゆる製造業は、上記4か国で賄えるのではないか、と筆者は考えている。
また、部品レベルであるFA(ファクトリーオートメーションと言う)機器についてはアメリカを除く3か国で賄えるのでは、とも考えている。
それほど日本の「モノづくり=製造業」は優秀である。これはこの業界に従事してみないと絶対にわからない。

また、日本の製造業は他国とは違い、単純に大手メーカーが優秀ゆえに成り立っているのではない。日本のサプライチェーンは大手メーカー~サプライする商社~中堅の部品メーカー~加工会社~など複雑怪奇な洗練されたサプライチェーンのもとに出来上がっている。一朝一夕では作り上げられない。
それゆえ、どの製造業界においても世界的にみて非常にレベルの高いメーカーが多いのだ。
重工業、自動車、自動車部品、重電、電機、半導体製造装置、食品加工機械 等は間違いなく世界最強クラスの技術力と実績を誇る業種である。
従って、これらのメーカーに携われば勿論全てと言わないが極めてホワイト企業である可能性が高い。
また、大手であるほど基本的に「儲かっている」可能性が高いため、すなわち従業員の給料も平均して高い。傾向としては半導体製造装置や電機メーカーなどは高給の最たるものである。
試しに半導体製造装置メーカーの日本最強の会社、「東京エレクトロン」を調べてみるといいだろう。仰天の給料である。

また、この話は何も「ホワイトカラー」に限った話ではない。
実はワーカーや一般職の人も同様に安牌な業界と思って頂いて相違ない。

2.なぜ製造業か

製造業は世界でも優秀なメーカーが多いと書いた。それだけでも十分ホワイト足り得るが本当のホワイトたるゆえんはそれだけではない。
古い業界で地味な業界ではあるのだが、次に挙げる点で実はホワイト足り得る要素を持つと考えている。

①業界全体的に平日が仕事時間 よって土日や祝日は基本的に休日
②ワーキングタイムは基本的に9:00~17:45 つまり、日が昇って日が沈むまでに働くことが基本。
 ※ただし、エンジニアや24時間稼働の工場はその限りではない。
③B to B が多くを占める。
 ※自動車のディーラー等は「製造業」での仕事に含まず、で考える。
④大手で無くとも、中規模なメーカーや商社で優秀な会社が数多く存在する。
⑤大手メーカーであるほど、営業での「ノルマ」は金融系等と比較できないほどラクである。

また、職種によって異なるのでここに追記しにくいが、実は製造業に従事している人のメインとも言える職種「営業」と「設計(技術系)」は「今後も必要になる仕事」である。
最近、やれAIだのVRだの、電気自動車だので「人間が行う仕事は激減する」とマスコミや雑誌で騒ぎまくっているが、何十年か100年後にそうなるとしても、少なくとも製造業は残る。
なぜならば、たとえAIがあったとしてもAIを使って動かす機械そのものを設計して製造する業種は決して無くならないからである。
食品を料理する料理人は確かにいなくなる(少なくなる)かもしれない。だが、食品を料理する機械は人間が設計し、製造しなくては活躍できない。

従事してみるとわかるが機械は本当に複雑で奥が深く、一朝一夕で積み上げることが出来ない。
よって「将来性」と言う観点からも製造業は理にかなっているホワイト企業が多い業種である。

3.就職偏差値

以下、「就職偏差値ランキング委員会」より製造業、とりわけリテール部門の無いBtoB中心の企業でサマリーしてみた。

[65] トヨタ
━━━
[63] 新日鐵
[62] 三菱重工 旭硝子
[61] 日産 JFE ホンダ 信越化学
[60] デンソー コマツ JT キーエンス 富士フィルム 住友化学
━━━
[59] 日東電工 旭化成 日立製作所 東レ 住友電工 ファナック
[58] 住友鉱山 JX金属 三菱ケミカル
[57] 三井化学 三菱マテ 川崎重工 三菱電機 豊田自動織機 ソニー
[56] 住友重機 積水化学 三菱ガス化学 クラレ 武田薬品 クボタ 古河電工 パナソニック 島津製作所 キヤノン 富士ゼロックス 村田製作所
[55] 王子製紙 オムロン TDK リコー イスゞ 日立化成 JSR 宇部興産 大陽日酸 日本触媒 ブリヂストン IHI 帝人 東ソー アイシン精機 昭和電工
━━━
[54] 神戸製鋼 カネカ ダイハツ 日本ガイシ トヨタ車体 ジェイテクト 日本ゼオン 太平洋セメント 日本電気硝子 ニコン エプソン 日立金属 三井金属 ユニチャーム アステラス オリンパス アイシンAW
[53] 東京エレクトロン 東洋水産 日本軽金属 日新製鋼 塩野義 資生堂 YKK NOK コニカミノル
[52] 日産化学 ヤンマー ブラザー工業 古河機械 富士重工 日本精工 大同特殊鋼 ヤマハ発動機
[51] 不二製油 日本ペイント 関西ペイント エアウォーター 電気化学 第一三共 中外 ダイキン 富士通 NEC

この就職偏差値は筆者が思うに業種や職種で全くことなるため、あくまで参考値でしかないと思う。

また、この表で重要なのは「どうせ入れねぇよこんな会社」と思うのではなく、ここに表記されている会社と「取引している会社」であれば、その会社もホワイトである可能性が高い、と言う事である。
本ブログで記録しているのは上位の会社だけが良いと言っているのではない。これらの会社を取り巻くサプライチェーン上の会社が全般的にホワイトである、と訴えたいのである。

 

4.その他

勿論、職業に貴賤は無いし、自分のやりたい事があるならその仕事をすべきである。
だが筆者の様に「何をすればいいのかわからない。」「何をしていいのかもわからない。」「でも働かないと。どうしよう?」と言う方におススメしたかったのだ。
また、「今の会社、業種はもうこりごりだ。」「でもどんな業種や会社があるのか、いいのか全くわからない。」人にも読んで参考にしていただきたかった。

会社を選ぶ基準は無限大だ。

その中でぼんやりと「ホワイト企業に入りたい」だけではどうしても絞り込みが甘くなってしまう。
誰しも知っている企業でなくとも、製造業、特にメーカーでは特殊な技術や圧倒的な市場シェアを有している会社も多々存在するのが日本の特徴なのだ。
本ブログでは全般的な事についてまとめたが、本当はもっと掘り下げて記録していきたい。

ブログをやめるまではちょこちょこその辺について記録していきたいと思う。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です