【本】ランチェスター No.1理論~なるほど、そういう理論なのね~

最近ハマっているYou Tuberがいるのだが、「アオバ会計コンサルティング」「キミアキ先生の起業酔話」を皆さんはご存知だろうか。

このYouTubeが面白いんだな。最初、何かの拍子でたまたま見ただけだったのだが、「そうそう!そうだよな~!!」と、企業人(起業人)であれば「あるある」だらけの動画なのである。

ましてや中小企業のオーナー(や従業員)であれば猶更「うんうん!」と唸ってしまうコンテンツが山盛りである。是非このブログ記事をご覧になられた方も一度覗いてみて頂きたい。

話が逸れたが、「ランチェスター戦略」である。

なぜ「ランチェスター戦略」かと言うと、あまりにも同YouTubeの動画内でこの戦略論についてその必然性を執拗に語られるから、筆者も興味を抱いて何冊か本を読んでみた次第。その中で「これはわかりやすい」と思った本を見つけたのでここにサマリーを記録しようと思う。

1. 参考にした文献

このブログを記録している2018年11月であるが、初版はかなり前だ。2012年7月20日となっている。

ランチェスターNo.1理論 著者 坂上仁志さん  本の表紙はこれ。

この本が秀逸なのは中身もさることながらとにかく「読みやすい」事に尽きる。あっと言う間に読めてしまう。筆者は通勤の帰りの電車内で読破してしまった。

内容はこんな感じで書かれている。

左側は絵(図)で書かれており、非常に読みやすい。
全体的に文字数が少なく、要約された要素のみが記載されている。このセンスが良い。

わずか1,500円(税抜き)でランチェスター戦略が学べてしまうので、「一体ランチェスター戦略って何ヨ?」と知りたい方は是非この書籍を読んで頂きたい。

では、次項にサマリーを記録しておく。

2. ランチェスター戦略のサマリー

筆者は製造業に従事している一般的なリーマンである。現在のジョブは営業もあり、企画も有り、広告・宣伝もあり、と何でも有りの仕事をしているのだが、常に「どうやって製品を拡販するか」に頭を悩ませている。

そこで、筆者は本書籍を読んで「ランチェスター戦略とはこれだ!」と感じた点のみをサマリーとして記録する。箇条書きでご容赦願いたい。

 

なお、以下に記録している番号は同書籍のコンテンツのトピックス番号である。書籍は全部で75のトピックスで構成されている。どれもこれも重要な内容ばかりなのだが「サマリー」と言う事で、筆者が感じた特に重要と思われるトピックスは全10トピックスである。

 

02.ランチェスター第一法則は、弱者の戦略 

 

第一法則とは、局地戦、接近戦、一騎打ち(1vs1の戦い)の場合にあてはまる戦闘力の法則。次の式で説明出来る。「戦闘力=武器効率(質)×兵力数(量)」

 

03.ランチェスター第二法則は、強者の戦略

 

第二法則とは、広域線、遠隔戦、確率戦(集団対集団の戦い)の場合に当てはまる戦闘力の法則である。「戦闘力=武器効率(質)×兵力数(量)の二乗」

 

09.市場占拠率の目安は73.9%、41.7%、26.1%の3パターン

 

全て「約%」暗記でOK。75%「上限目標値=圧倒的No.1」 40%「安定目標値=ほぼ一人勝ち、本物のNo.1の目標値」 25%「下限目標値=強者の最低条件、当面のNo.1目標値」

 

16.ランチェスター戦略の基本は①差別化、②一点集中、③No.1(ナンバーワン)

 

基本的にこの3つが実践できればOKである。この3つを頭に叩き込んでおこう。

 

33.強みを伸ばす

 

絞り込む=勝ち目のある市場を選ぶ 弱い相手と戦う=強豪との力関係を知る 強み一点に集中する=自社の強みを伸ばす、強みだけを伸ばせばよい!

 

36.人に覚えてもらえる存在になる

 

No.1を目指すのは、人に覚えてもらえるから。ビールと言えばキリン、スマホと言えばアイフォン、ハンバーガーと言えばマック、などNo.1なりのブランドを磨け!

 

50.やらない決断をする

 

絞り込むこと、すなわち引き算である。一点集中とは特化すること、つまり「やらない決断をする」事である。

 

54.あっさりしつこくを繰り返す

 

短時間の接触を回数を繰り返すやり方である。これは営業の仕事をしている人にとって重要なキーポイントであり、筆者も実体験で感じている重要なポイントである。

 

74.ブレない軸を持ち、やり続ける

 

自分なりのこれ「だけ」に一点集中して「やり続けろ」!仕事を進めていく上で最重要な要素の一つが「継続性」である。

 

75.No.1を積み重ねよ

 

どんなちいさなエリア、どんな小さな顧客、どんな小さな商品、どれでもいいからとにかくNo.1を積み重ねろ!要は何でもいいから、些細なことでもいいからNo1を重ねろ、ということ。

3. 感想など

ランチェスターの戦略は非常に的を射ているのだが、これを「仕事の実践の場」で活かすとなると、なかなか個人では難しい。ここで言う「個人」とは、「決裁権の限られる担当者」の事を指す。

例えば営業担当者である一定の範囲内のエリアや代理店網を担当していたとする。その際にランチェスターの戦略よろしく、「私はA代理店とG販売店に集中的に営業をかけます!」と勢いよく宣言したはいいものの、「それじゃダメ」とダメ出しをくらう可能性が極めて高いからだ。

そもそも「企業経営レベルで考えた場合の戦略」について、担当者個人で落とし込むことは至難の業である。筆者も「担当」営業マンであった時間が長かっただけにこのテの事態は容易に理解出来る。

今回、本書籍をはじめ、「ランチェスター戦略」について目を通してみたが、筆者のあくまで個人的な感想では「特別、新しい事は何も感じなかった」。

別のブログにも記載しているが、筆者はここに至るまで恐らくビジネス書籍を100冊以上は軽く読んでいる。同書籍の要素を時折フラシュバックして仕事に活かしているわけだが、この「ランチェスター戦略」の要素的なものもそれら書籍に散見された。

つまり、成功している企業人は少なからず「ランチェスター戦略」を意図的か、無意識かわからないが、実践してきているのである。わかってはいたが、具体的にどのような戦略かを勉強するには大変良い機会となった。戦略論にご興味のある方は是非、一度読んでみて頂きたい。

 

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