【ゲーム】ストライカーズ1945Ⅱ

「シューティングゲーム」と言うジャンルを「ある程度やりこんだことのある人」でこのゲームを知らない人はいないだろう。

あまりにも有名で秀逸なゲームなのでホームページや感想ブログは数多のサイトで記録されている。

彩京と言う2007年より活動停止となってしまっている会社がリリースした渾身のシューティングゲームである。ゲームwikiで集約されているので(あのサイトの本ゲームにおける開設、感想そのものも秀逸である。作品に対する愛を感じる。笑)そちらを参照して頂きたい。

あまりにメモラブルな本作、なぜそこまで昇華されたのか。理由は以下の通り。

1.ゲーメストの攻略を本気で実践したらその通りにうまくいって感動した。

2.頑張れば頑張るほど先に進めるようになる。シューティング下手でも関係ない。覚えるか覚えないか、だけである。

3.知らない人が見たら「なにそのスーパープレイ?」と見えるプレーを普通にできるようになる。代表例はステージ7ボスのブロックエイド

4.家庭用への移植が比較的早期に実現された。「家庭用で練習してゲーセンが本番」と言う、今では考えられないようなPDCAが回せた。

それにしても今思えばゲーメストの攻略記事は本当にレベルが高かった

記事の作りこみは「ゲームの腕」「攻略の発想」「初心者にも伝えやすい表現」「限られた紙面でのまとめ方」の全てが揃っていなければ出来ない仕事ぶりであり、もともとシューティング攻略記事で創刊からスタートした同紙の底力を見せつける記事であった。今は手に入れることができないがまた見る事ができるのであれば手に入れたい雑誌である。誰か売ってくれないかなあ・・・といつも思っている。

1~3.は全て共通している。ゲーメストからくる攻略記事である。一番感動したのは6面ボスのクロスシンカー。画面下左端に待機し、彩京弾と呼ばれる弾をゲーメスト攻略記事に書いてる通り実践したところ避ける事ができた事だった。あの新鮮さは今も忘れられない。

年齢にしてまだ20歳前、もう20年以上も前だ。衝撃的にうれしかった事を記憶している。また、それを支えた一つの要因に4.も欠かせない。当時、「セガサターン」で移植された本作は安価ながらその移植完成度は極めて高く、正直なところゲーセンでプレーするのと大して差を感じなかった。

今とは違ってテレビはブラウン管であり、縦横の比率はゲーセンのモニターとは違うのだが画面を上下させる事によって補正していたのでこちらも問題なかった。

いい時代だった。もう二度とあんな秀逸なシューティングゲームは世に放たれないだろう。

 

初心者向け機体の疾風 溜め撃ちがレベル1から普通に強すぎ!!
シューティングが苦手でも「神業をマスターできる」ボス。練習すれば全員が報われる良ボス。
ステージ7 ブロックエイド
ステージ3以降は極悪となるゴライアス。ステージ道中は平易なほう。
ボム使っとけ!シーンその1
ボム使っとけ!シーンその2

 

因みに、1.で記述した「ゲーメスト」と言う雑誌、(詳しくはWiki参照)繰り返し記述するが、この雑誌は本当によくできていた。

1986年に創刊したらしいのだが、このストライカーズ1945Ⅱがリリースされていた当時は1995年。まさに、まさにアーケードゲーム(要するにゲーセン)全盛期華やかりし頃である。2018年の現在とは全く違い、当時は主に「格闘ゲーム」が大ブームになっていて町中のあちこちにゲーセンが出来(本当)、大多数の中高生が対戦に勤しんでいた頃だ。

実はこの頃、シューティングゲームも制作がまだ盛んな頃であり、クオリティの高い作品が次々生まれていた時代でもある。

ストライカーズ1945Ⅱについては、人によっては「シューティングゲームと言うなのパズルゲーム」とも言うべき方向性が見え始めた頃で、言い換えれば「パターンさえ掴めれば」本当に進めるゲームでもあった。

前述の通り、難易度設定がキモなのだが本ゲームはそこも絶妙であったため、当時のライター陣は「どうすればシューティングが苦手な人(初心者)でもクリアできるか?」と言った視点を忘れず、記事が書かれていた事を覚えている。

勿論、ハイスコアを狙うための記事も多いのだが読んでいる大半はそのような手練れではない(まずは1コインクリアーを目指す人たち)事を考慮して作りこまれていた点が秀逸であった。

特に今でも覚えているが、ストライカーズ1945Ⅱの記事では「ステージ攻略」「ボスの攻略」だけにとどまらず、場合によっては「機体別攻略」まで書かれていたりしてその作りこみの本気度がうかがえる。

本ゲームは「フォッケウルフ」と言う機体に限って溜め撃ちで弾消しが出来るため、攻略が微妙に異なったのだ(それでもフォッケウルフでの攻略は難しいのだが・・・)

さらにボス戦の緻密な攻略記事がこれまた面白い。今でこそ、攻略はYouTubeなどの動画を使用したきめ細かな対応が可能だが当時は止まっている写真しかない。限られた紙面の中で必要な画像を使い、矢印で追記したりして攻略記事は構成されていた。

前述したステージ6ボスの「クロスシンカー」は第1形態の時、最初の弾幕を画面左下でやり過ごすのだが(モスキートは機体が大きいのでNG)、「最初の弾幕を右にちょん、と押して動かし、次の弾幕でまた左にちょん、と押して動かすだけでかわせるぞ!」的な内容が書かれている。当時「ほんとに??」と疑ってそのまま書かれている通りに操作してみたところ、本当に避けられるではないか!と感動したものである。

あの「気合の入った記事」もまた、もう二度とお目にかかることは出来ないだろう・・・。

 

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